
Mr. Olympia 7連覇し、他を寄せ付けない圧倒的な身体から『The Gift』(天から与えられた男)と呼ばれたフィル・ヒース。
緻密に計算されたトレーニング方法は、すべてのトレーニーの方にお手本とされています。
トレーニングシーンや公の場ではストイックで真面目なイメージが強いフィルですが、ツイッター上でたまに炎上するといった一面もあります。
目次
プロフィール
本名 | フィリップ・ジェロッド・ヒース(Phillip Jerrod Heath) |
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職業 | IFBBプロボディビルダー |
出身 | USA ワシントン州シアトル |
生年月日 | 1979年12月18日 |
身長 | 175cm |
体重 | オン:109kg オフ:125kg |

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主な戦績
2011 Mr.Olympia | 1位 |
2012 Mr.Olympia | 1位 |
2013 Mr.Olympia | 1位 |
2013 Arnold Classic Europe | 1位 |
2014 Mr.Olympia | 1位 |
2015 Mr.Olympia | 1位 |
2016 Mr.Olympia | 1位 |
2017 Mr.Olympia | 1位 |
生い立ち
幼少期
1979年ワシントン州シアトルで生まれたフィルヒースは小さい頃から運動が好きでアクティブな子どもでした。
両親は共働きで遅くまで働いていたため、フィルは料理や掃除、洗濯など自分のことは自分でやるようになりました。
学生時代

フィルは小さい時からバスケットボールをしており、高校時代は学校のチームに所属しプレー。その活躍が認められスポーツ奨学金でコロラド州デンバー大学に入学します。
大学では経営学とITを専攻し、バスケットボールを続けていました。
そこで、バスケットボールの補強トレーニングとジャンプ力向上のため、ウェイトトレーニングを取り入れました。フィルはそこで筋力トレーニングに励む友人の真摯な姿勢にとても感銘を受けました。
ある時、バスケットボールにおいての自分自身の限界を感じ、次第にバスケットボールから離れていきました。
そんな中、フィルは2002年からボディビルについて真剣に取り組むことになります。
きっかけは、地元のジムでスタッフとして働き始めました。そこはフィルにとって最適な環境で効果的なトレーニング方法、栄養、サプリメントなどについて多く学びました。
フィルはこの頃を『今の自分を形成となった期間』と言っています。 3年近く、ハードにトレーニングを続けた結果、フィルヒースの体は体脂肪率6%で97kgという体になっていました。
チャンピオンの誕生

転機はすぐに訪れます。
初めて出場したThe Rocky Mountain Notrthern Physuque Committee」で見事、優勝するとともに、圧倒的なパフォーマンスから「The Giht(天から与えられた男)」と呼ばれるようになります。
その後も数多くの大会で好成績を収めていたフィルは2008年にMr Olympiaに初出場し、そこで、3位入賞を果たします。
そして、2011年のMr Olympiaで初優勝をすると、2017年まで7連覇を達成しました。偉大なアーノルド・シュワルツェネッガーの合計7度優勝に並ぶ、現在を代表するスーパーボディビルダーとなりました。
また現在もプロボディビルダーとして活躍しながら、ボディビルに関するDVDを5枚発売したり、ボディビルに関する映画「Generation Iron」にも出演しています。
食事メニュー(オンシーズン)

1食目 卵白2.5カップ オートミール1カップ
2食目 鶏ムネ肉(340g) 玄米1合 蒸し野菜
3食目 ヒレステーキ(340g) さつまいも1個
トレーニング前 プレワークアウトサプリ ホエイプロテイン
4食目 ヒレステーキ(340g) さつまいも1個
5食目 鶏ムネ肉(340g) 玄米1合
6食目 ティラピア(340g) 蒸したブロッコリー
7食目 ティラピア(340g) 蒸したブロッコリー
食事メニュー(オフシーズン)
1食目 鶏ムネ肉(340g) 卵白1カップ 白米1合
2食目 牛赤身ステーキ(340g) 白米2合
3食目 ヒレステーキ(340g) 全粒粉パスタ(226g)
トレーニング前 プレワークアウトサプリ ホエイプロテイン
4食目 ヒレステーキ(226g) じゃがいも(283g)
5食目 鶏ムネ肉(340g) ほうれん草1カップ
6食目 牛赤身ひき肉(340g) ブロッコリー1カップ
7食目 アーモンドバター大さじ2杯 ホエイプロテイン
トレーニング

フィルはトレーニングを基本的に変更することなく、基本を忠実に行っています。
明確な弱点があれば、そこを重点的に鍛えるメニュー取り入れているようですが、全体的には、Mr.Olympiaで初めて優勝したときと、6回優勝した頃のトレーニング内容は非常に類似しています。
「新しいトレーニングメニューや奇抜なメニューは取り入れなくていい。ベーシックなメニューを忠実に、粘り強く正確にやっていくのがベスト」だというのが、フィルヒースの考え方です。
また、故障を避けるため、オーバートレーニングをしないことの重要性を強く説いています。
単にオーバートレーニングを避けるのではなく、自分の身体に問い、異変を感じたら、トレーニングをしないという決断が重要だと言っています。
怪我をしてしまったら、元の子もないですから、そこの管理能力はプロとして当然求められてくるわけです。
フィル語録
人生は一回しかない。だから自分が出来る限りストイック(ハードトレーニング)でいたいし、スマートでいたいんだ。
引用:2017年Mr.Olympiaでの優勝スピーチ
フィルからの学び

ボディビルディングにおけるフィルの献身的な姿勢は、ボディビルダーとしてだけでなくアスリートとして最も偉大な選手の一人といえるでしょう。
フィルは、正しいトレーニングと正しい考え方があれば、どんなことでも成し遂げることができると教えてくれました。
そして、目標を達成するまで、何度でもチャレンジし続けることが重要とも言っています。
メディア

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